ブログソフトウェアでブログサイトを公開しよう!(Movable Type編)
ブログサイトとMovable Typeとは?
ブログ(Blog)とは、元々はウェブログ(weblog 【web上に残される記録】)を省略したもので、日々の出来事や関心のある時事ニュースなどを、作者の意見を交えつつ画像や文章で公開する一種のホームページのようなものです。最近では、多くの芸能人や著名人によるブログがテレビや雑誌などでも紹介されるなど、日本でも高い注目を集めています。
MovableTypeとは、Six Apart(シックス・アパート)社が開発・提供するブログソフトウェアで、日本では根強い人気を誇るソフトウェアで個人・企業で簡単にブログサイトを構築することができます。また、様々な拡張用プラグインがインターネット上で公開されいますので、ご利用の目的に合わせて簡単にカスタマイズを行うことができます。
[Six Apart(シックス・アパート)社のホームページはこちら]
システム動作環境 |
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Movable Typeをダウンロードする
まずは、Movable Typeの開発元であるSix Apart(シックス・アパート)社 (http://www.sixapart.jp/)から、Movable Typeの最新版をダウンロードしましょう。先にも取り上げましたが、Movable Typeには、有償ライセンスと無償ライセンスがあります。ご利用方法によっては、有償ライセンスを購入する必要がありますので、その点をよくご確認の上Movable Typeをご利用下さい。
今回は、個人利用に限った「個人ライセンス(無償)」でのダウンロードを行います。ダウンロードは、ソフトバンクテクノロジー株式会社で運営するECバイヤーズサイトから行います。Six Apart社のサイトからのリンクを辿って、ファイルをダウンロードしましょう。
Movable Typeを設置(アップロード)する
ダウンロードしたMovable Typeのプログラムファイル(MT-4_21-ja.zip)は、ZIP形式で圧縮されていますので何らかの圧縮・解凍ソフトを 使って解凍します。解凍すると、「MT-4.21-ja」というフォルダの中身を、RISレンタルサーバサービスのWebサーバへFTPソフトを使ってアップロードしましょう。
アップロードが完了したら、Perlプログラムが動作するようにファイル拡張子が”.cgi”となっているファイル(mt.cgiやmt-check.cgiなどのファイル)に実行権限を与えます。
しかし、弊社レンタルサーバサービスでは、プログラムはファイル所有者の権限で実行されるため、オーナーのみに権限を与える(グループ・その他の権限を全てはずすことができる)だけでプログラムを実行させることできます。これにより、ファイル所有者以外からファイルを覗かれたり実行されるようなことがなく、セキュリティの高い状態でプログラムを動作させることができます。弊社レンタルサーバサービスならではのメリットです。
Movable Typeをインストールする
早速Movable Typeのインストールを行っていきましょう。
それでは、インストーラを実行するためにブラウザ「http://お客様のWebサイトURL/[Movable Typeインストール先のPATH]/」へアクセスしてください。(※[Movable Typeインストール先のPATH]はお客様のアップロードした際のPATHへ適宜置き換えてください)
1.アップロード後、初めてMovable Typeのサイトにアクセスした場合、Movable Typeのインストールウィザード開始画面が表示されます。以降、必要となる設定項目を画面の指示に従って入力していく形で、Movable Typeのインストール作業を進めていきます。「開始」ボタンをクリックしましょう。
2.システムチェックが行われプログラムの動作条件を満たしているかチェックが行われます。弊社レンタルサーバサービスはMovalbe Typeの稼動条件を満たしていますので、このチェックは問題なくクリアするでしょう。「次へ」ボタンをクリックしましょう。
3.データベースの設定へと移ります。弊社レンタルサーバでは、エントリプランでは、「SQLite」、それ以外のプラン(エントリPlusプラン、ベース、Webメール、Web&メールプラン)では「MySQL」「SQLite」を選択することができます。まずは、「SQLite」を選択してみましょう。
4.「SQLite」を選択すると、データベースのパス(SQLiteファイルの設置パス)指定を要求されます。ここでは初期状態「./db/mt.db」で進めたいと思いますので、FTPクライアントのフォルダ作成ボタンから指定の階層に「db」ディレクトリを作成します。
5.データベースとして「MySQL」を指定した場合、弊社レンタルサーバサービスをご契約時にお送りした書類「Ryucom Internet Serviceユーザー通知書」に記載された内容を、下記の通り入力します。
データベースサーバ | 「データベースに関する情報」欄の[DBサーバ名(ホスト名)]の内容を入力してください |
データベース名 | 「DBユーザに関する情報」欄の[DBユーザ名]の内容を入力してください |
ユーザー名 | 「DBユーザに関する情報」欄の[DBパスワード]の内容を入力してください |
パスワード | 「データベースに関する情報」欄の[データベース名]の内容を入力してください |
6.データベース設定で必要な項目の入力が完了したら、「接続テスト」ボタンをクリックしましょう。設定内容に問題がなければ、データベースの設定完了画面が表示されますので、「次へ」ボタンをクリックしましょう。
7.メール設定に関する設定を行います。Movable Typeでは、記事に対するコメント・トラックバックの通知やパスワードの再設定など、指定されたメールアドレスにメールを送信する機能が搭載されています。ここでは、Webサーバにインストールされているメール送信プログラム「sendmail」を選択することとします。sendmailのパスは初期値のままで問題ありませんので、そのまま「次へ」ボタンをクリックします。
8.テンポラリディレクトリの設定を行います。テンポラリディレクトリとは、その名の通り、一時的に利用するディレクトリで画像ファイルなどのアップロードの際に、一時的にファイルを保存したりといった使われ方をします。弊社レンタルサーバサービスでは、セキュリティの観点から、お客様(=Webサイト)ごとにこのテンポラリディレクトリをご用意しておりますので、ここでは下記の通入力します。
TempDir | /var/www/vhosts/[お客様のWebサイトURL](※1)/tmp(※1)[お客様のWebサイトURL]には、お客様のホームページURLをご入力ください (例:www.example.com など) |
9.ここまでに入力情報を設定ファイル「mt-config.cgi」へ保存します。問題がなければ「次へ」ボタンをクリックしましょう。
10.ブログサイトで使用するアカウントの作成を行います。ここで作成したユーザー名/パスワードを使って、ブログサイトの設定を行ったり、記事を書いたりしますので忘れないようしっかりとメモを残しておきましょう。それでは、「次へ」ボタンをクリックしましょう。
11.ブログサイトのサイト名、ブログURL、公開パスの設定を行います。ここでは、画面の内容でブログを作成することにします。「インストール」ボタンをクリックしましょう。
12.以上でインストールは完了となります。「Movable Typeにサインイン」ボタンをクリックしましょう。
13.いよいよMovable Typeへサインインします。先ほど作成したアカウント名/パスワードを入力して「サインイン」ボタンをクリックしましょう。
14.アカウント名/パスワードが正しければ、無事Movable Typeの管理画面が表示されたかことと思います。以降は、この管理画面でブログサイトの設定や記事の投稿、カスタマイズを行っていくこととなります。
[開発元のMovableTypeドキュメントはこちら]
Movable Typeで記事を書いてみる
インストールも完了したことですので、後はブログサイトを記事を書き込んでいきましょう。ここで、簡単に記事の書き込み方についてご紹介します。
1.ブログに記事を書き込む
Movable Typeでは、管理画面内の編集ページよりワープロ感覚で記事を書き込むことができます。
1)管理画面トップページの中段にある「ブログ記事を書く」の文字リンクをクリックしましょう。
2)ブログ記事の作成・編集ページへ切り替わりますので、書きたい内容でタイトル・本文を記入していきましょう。記事へカテゴリ指定を行うことで、共通のテーマごとにブログ記事を整理することができますので、ご希望であれば画面右にあるカテゴリエリアでお好みのカテゴリを作成・指定しましょう。記事の編集が終わったら、画面下段にある「保存」ボタンをクリックしましょう。
3)以上で、ブログ記事の作成は完了です。それでは、今作成したブログ記事がどのように表示されるのか、実際に見てみましょう。画面上段の「ブログ記事を見る」の文字リンクをクリックしましょう。
いかがですか?今書き込んだ内容があっというまにブログサイトに記事として掲載することができました。ブログサイトでは、ホームページを製作するためのHTMLやCSSといった専門的な知識がなくても簡単に書きたい内容をインターネット上に公開することができます。
2.ユーザー情報を変更する
先ほど作成したブログ記事を見てみると、作者の名前が「管理人」と表示されいます。これからで楽しくブログサイトを運営してく上で、作者名が常に「管理人」では少しつまらないですね。今度は、作者名(ユーザー情報)を変更してみましょう。
1)管理画面トップページの中段右にある「ユーザー情報の編集」の文字リンクをクリックしましょう。
2)ユーザー情報の編集画面に切り替わりますので、「表示する名前」を書き換えます。ここでは、「管理人」となっている表示名を「ねこ@沖縄育ち」にかえてみます。内容を変更したら画面下部にある「変更を保存」ボタンをクリックしましょう。
3)画面左上の「ホーム」アイコン、または、「Movable Type」のログをクリックして管理画面トップページに戻り、「サイトを再構築」ボタンをクリックしましょう。
4)ブログの再構築画面が表示されますので、「すべてのファイル」を選択して「再構築」ボタンをクリックしましょう。
5)ブログの再構築が完了したら、ユーザー情報の変更は完了です。「サイトを見る」の文字リンクをクリックして作者名が変更されたことが確認できるかと思います。
[開発元のMovableTypeドキュメントはこちら]
3.Movable Typeで作成したブログサイト
ここまで一通り、Movable Typeでの記事作成についてご紹介してきましたが、最終的にはじこのようなブログサイトができあがりました。
こちらで紹介した以外にもサイトの「デザインの変更」や「トラックバック」「コメント」など様々な機能を活用することで、より充実したブログサイトに仕上げることができるでしょう。
RISレンタルサーバサービスでMovable Typeが利用可能なプラン
RISレンタルサーバサービスでMovable Typeの稼動条件をクリアしているのは次の通りです。
プラン名 | サービス仕様 |
エントリプラン |
(※1)弊社コントロールパネルより切替可能 |
エントリPlusプラン | |
ベースプラン | |
Webプラン | |
メールプラン | |
Web&メールプラン |